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児島善三郎 / コジマゼンザブロウ

  • 児島善三郎は、日本の洋画に独自の感性をもたらした画家である。渡仏期にフォーヴィスムやクラシックな油彩表現を吸収しつつ、帰国後は「日本人の油絵」を掲げ、発想と技法の双方に日本的な美意識を取り込んだ作風を確立した。風景画では平面的な構成と奥行き感を巧みに共存させ、豊かで装飾性のある色彩を用いて静かな調和を生み出す。静物画や瓶花でも卓越した構成力が発揮され、落ち着いた調子の中に確かな造形力が宿る。異文化から得た知見と、日本の伝統的感性を油彩表現へ昇華した点に特徴があり、洋画の枠を広げた存在として位置づけられる。

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