浜名一憲 / ハマナカズノリ
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浜名一憲は、自然との深い対話の中で生まれる静謐な造形で知られる現代陶芸家である。淡路島の漁村に拠点を置き、土をこね、器を成形し、焼き上げるまでの全工程を一貫して手がける。作品は、時を経たかのような風化した質感と、有機的でどこか不完全さを残したフォルムが特徴で、見る者に静けさと精神的な奥行きをもたらす。自然環境や土地の記憶、日々の暮らしの中で見出される美を造形に落とし込み、まるで遺跡から掘り出されたような存在感を放っている。 作品は、アメリカやヨーロッパのギャラリーで紹介され、現代陶芸の枠を超えた美術作品として国際的に高く評価されている。