友田多恵子 / トモダタエコ
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"友田多恵子は、紙を素材としたアート作品を制作する造形作家である。彼女の作品は、楮(こうぞ)を原料に手で漉いた造形を用い、立体作品として発表されている。個展「紙の軌跡Vol.19」では、その名が関西の玄関口であるJR新大阪駅の新幹線改札内において、和歌山市のPR広告として放映され、広く注目を集めている。 友田の作品は、和紙の原料の中でも最も強靭とされる「楮」を使用し、古来より日本人の身体に馴染んできた「墨」「柿渋」を色料として取り入れることで、紙という素材に潜む意外性と可能性を独自の方法で引き出している。「つなげる・つながる」をテーマに、世界に類例のないペーパー・ワークの領域を切り開いてきた作家として知られている。"