樊小舫 / はんしょうほう
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呉子深、元名華源、初字漁邨、後字子琛、号桃塢居士、江蘇省蘇州出身。日本で美術を調査したことがあり、家は呉中の名門で、宋元の古画を豊富に所蔵していた。山水画や蘭竹画に優れ、顧雲の弟子でもあった。さらに、医道にも精通していた。山水画は董源を遠く師とし、董其昌を近く宗として、筆墨は清秀であった。竹石画は文同に学び、画面の疎密は法度にかなっていた。書法は米芾に宗していた。呉子深は、呉待秋、呉湖帆、呉観岱と共に「江南四呉」と称され、馮超然と共に「三呉一馮」とも呼ばれていた。