曹容 / そうよう
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曹容、字は秋圃、号は老嫌、斎号は澹廬。詩と絵画の両方に優れており、生涯を書道の指導にささげた。台湾籍画家の中でも重要な画家の一人。彼の書道は隷書と行書の作品が多い。隷書においては、呂世宜から受け継いでおり、漢の隷書技法を用いている。行書においては、顏真卿、劉墉、張照の技法を融合し、優雅な筆致が特徴である。晩年は筆致が荒々しく不器用で、「寧拙勿巧(利口でいるより不器用でいる方がいい)」という精神を実践し、天真爛漫に独特な作風を生みだした。