中西夏之 / ナカニシナツユキ
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中西夏之、日本の前衛美術・現代美術家。東京藝術大学名誉教授。1959年頃からエナメル、砂を用いた抽象絵画『韻』のシリーズを制作し、高い評価を受けた。高松次郎・赤瀬川原平らと「ハイレッド・センター」(高・赤・中)を結成。初期には、砂を用いた絵画《韻》、連作廃品を溶接した《内触覚儀》、アクリル樹脂で身辺の事物を封じ込めたコンパクトオブジェなど物質的な要素の強い作品を制作し、1960年代以降も《正三角儀》や《山頂の石蹴り》など、幾何学的かつ身体感覚を強く反映した作品が多い。 1960年代後半からは「絵画」の制作を主軸とし、特に1970年代から、白、紫、黄緑といった色を基調とする、油彩の平面作品を発表。作家と現実空間との緊張関係を主題にした思考性の強い作品を数多く制作。
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