顧伯逵 / こはくき
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顧伯逵、号は九峰居士、片石齋老人。揚州の出身で、9歳の時に出家した舅父・竺仙に従い、鎮江金山寺で絵を学び、後に雲遊して各地を巡る。18歳で独立して作画を始め、石濤、板橋、伯年などの名家の技法を取り入れ、次第に俊逸で洒脱、激情に満ちた芸術スタイルを確立。初期は特に猴(猿)の絵を得意とし、巧妙かつ見事な表現で独自の境地を築いた。また、人物画、山水画、花卉画、翎毛画にも精通し、時には燈彩や風箏の制作にも手を出し、その作品には独自の工夫が見られる。