殷錫梁 / いんしゃくりょう
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殷梓湘、名は錫梁、字は梓湘、号は青照廔主、室名は青照楼、江蘇省淮安の人。工芸に長け、視力が優れ、月明かりの下でも絵を描くことができ、筆運びは飛ぶように軽快で、色の使い方も古風で美しい。士林に重んじられた。山水画や人物画を得意とし、筆致は清雅で、力強い気韻が感じられ、唐宋の様式を遠く追求した。六法に精通し、山水や人物の画風は唐宋元明を彷彿とさせる。1940年代には馬の絵で名を馳せ、海上の名家の一人とされる。