姚鍾葆 / ようしょうほう
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姚鐘葆(字:叔平、室名:性安廬)は江蘇省吳縣(現在の蘇州市)の出身で、近代の画家。姚鐘葆は詩にも長け、画も得意としており、特に山水画に優れた技量を持つ。彼の山水画は、筆の運びが力強く、変化に富み、筆意が新鮮で独特である。最初は胡遠の流派に私淑し、彼の影響を受けつつ、構図や筆の使い方を巧みに工夫した。しかし後に、細かい技巧よりも気韻を重んじ、筆を軽く、ざっくりとした筆致で描くことに転じた。