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川端実 / カワバタミノル

  • 川端実、1911年生まれ東京出身。1953年に吉原治良、山口長男などと共に日本アブストラクトアートクラブを結成、1956年には、ジャン・デュビュッフェ、ウィレム・デ・クーニングなどと共にミシェル・タピエ(Michel Tapié)が推進した「世界・今日の美術展」に参加しました。1958年にはニューヨークに移住し、移住後の2年目にはグッゲンハイム国際美術展で作品〈リズム・茶〉を出品し、個人表彰名誉賞を受賞する。その後、ニューヨークの名門ギャラリー、ベティ・パーソンズ・ギャラリーと契約し、1960年から同ギャラリーで何度も個展を開催しました。ベティ・パーソンズ・ギャラリーは、ジャクソン・ポロック、マーク・ロスコなどの抽象表現主義の主な作家を輩出したベティパーソンズギャラリーと契約し、ニューヨークが新たなアートの中心地となった時代に名門ギャラリーと契約を結んだ川端実はニューヨークの芸術界で一流の地位を確立しました。また同時期に渡米していた草間彌生、岡田謙三などの日本の芸術家と共に何度も展覧会を開催した。1962年にはヴェネチア・ビエンナーレに6点の作品を出品。1974年にはニューヨークのエヴァーソン美術館で個展、翌年には神奈川県立近代美術館で大規模な展覧会を開催しました。その後も、日米両国で作品を発表し続け、戦後を代表する日本人作家の一人となりました。川端の作風は、1950年代のキュビスム的な表現に始まる。渡米してまもなく、書道的な技法への目覚めから、1950年代末から1960年代前半にかけて独特のブラッシュワークや画面の一部に複数の色のストロークを加えた作品を制作し、新しい境地を見せた。川端は自らの心理的な体験を造形的な要素を用いて画面に結晶化することに取り組み、豊かな色面が広がりや、その中に浮かび上がる形、部分的な対比色の勢い良い筆の痕跡など、非常にエモーショナルな印象を与える絵画は、抽象によって心象風景を表そうとした川端独自の世界である。

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