姜恭壽 / きょうきょうじゅ
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姜恭寿は、字を静宰、号を香岩、また号を東陽外史といい、江蘇如皋の人。乾隆六年(1741年)に解元となり、官職は敔諭を務めた。篆書に長け、詩は晋・魏の流派を宗とした。絵画も得意で、花草や竹木を描き、その筆致は自由で洒脱、時代の流行を脱していた。時折山水を描き、その筆意は秀逸で、墨の使い方は簡素で静謐、点のような余計なものは一切なかった。丘壑(山の景色)を描いた際は、元気が完全に滲み出ていなかったため、清淡で柔らかさや古風さが欠けていたが、神韻には深みがあった。『有皋原集』がある。