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白髪一雄 ( 1924 - 2008 )
会員限定
水彩、紙 額装 1994年
サイン、制作年。
裏にタイトル、制作年、サイン、印「白」。
日本洋画商協同組合発行鑑定登録証書。
来歴:富山某画廊
白髪一雄は、日本戦後前衛美術を代表する抽象画家であり、その独創的な制作方法と圧倒的な身体性によって知られる。1952年、村上三郎、金山明、田中敦子とともに「ゼロ会」を結成し、1955年には吉原治良の主宰する前衛芸術集団「具体美術協会」に参加し、中心的メンバーの一人となった。
白髪の最も知られる技法は「フットペインティング」であり、地面に置いたキャンバスの上に自身を縄で吊り下げ、足を使って絵具を操作するという前例のないものであった。この革新的な方法は、身体性、運動性、即興性を絵画に融合させ、圧倒的な動感とエネルギーに満ちた作品を生み出した。
その表現は同時代の西洋におけるアンフォルメルやアクション・ペインティングと響き合いつつ、東洋的な精神性や禅の「無心」の境地を内包し、独自の芸術世界を築き上げた。
主要収蔵先:香港M+美術館、ニューヨーク近代美術館(MoMA)、ポンピドゥー・センター(パリ)、東京国立近代美術館、大阪国立国際美術館、大阪中之島美術館、兵庫県立美術館。
34.7×25.5cm
(13 ⅝ × 10 in.)
2025/10/23
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