1837
荒木高子 ( 1921 - 2004 )
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陶、シャモット、砂
荒木高子は、聖書を主題とした独創的な陶芸作品で知られる作家である。とりわけ《聖書》シリーズは、陶という素材とシルクスクリーン技法を用いて聖書のテクストを再解釈したものであり、その深い精神性と独自の表現によって高い評価を得ている。陶板上に聖書を一頁ずつ構成し、文字をシルクスクリーンで刷り込むという手法は、聖書の断片性や風化のイメージを想起させると同時に、宗教テクストへの深い洞察を示すものである。
これらの作品は、宗教と現代美術の交差を問いかける契機となり、視覚表現としての枠を超えた思索を喚起する。1979年には、《黄金の聖書》《砂の聖書》《燃え尽きた聖書》から成る三部作が第5回日本陶芸展において最優秀作品賞を受賞し、日本国内のみならず国際的にも広く認知される契機となった。荒木の《聖書》シリーズは、その独自の技法と深い精神性により、美術界において高く評価されている。
H:7.5cm L:13.0cm W:12.5cm
(H:2 ⅞ in. L:5 ⅛ in. W:4 ⅞ in.)
2026/04/25
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