1880
名和晃平 ( 1975 - )
会員限定
ペイント、キャンバス パネル 2013年
株式会社ノマル発行作家サイン入り証明書。
名和晃平は、彫刻を起点に、素材と知覚の関係を探究してきた現代美術家である。2000年代初頭の《PixCell》では、動物の剥製や日用品を透明な球体で覆い、対象の表層を変容させることで、物質とイメージの境界を問い直した。その後、《Trans》《Ether》《Force》など多様なシリーズへ展開し、重力、流体、光などの現象を彫刻的な造形へと転換。2011年から続く《Direction》では、液状の顔料の流動と重力を絵画の生成原理として取り込み、彫刻と絵画の境界を横断する独自の表現を確立している。
《Direction》は、2011年から展開されているペインティング・シリーズであり、液状の顔料の流動と重力を絵画の生成原理として取り入れた作品群である。キャンバスを傾け、上端から粘度を調整した顔料を流し落とすことで、重力に導かれた顔料が画面上を一定方向へ移動し、線や色面を形成する。本作では、黒と白の強いコントラストと斜行する反復的な線が、画面に連続的な運動感をもたらしている。一方で、その形態は作者による直接的な描画ではなく、顔料の流動と物理法則によって生成されており、絵画における作者の手と偶然性、さらには物質そのものの運動を問い直す表現となっている。
100.0×75.0cm
(39 ⅜ × 29 ½ in.)
2026/10/21
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