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Art News

ICHION CONTEMPORARY

2026.3.11

大野公士 「Deus sive Natura -生と死の境界領域-」

会場:ICHION CONTEMPORARY

大阪府大阪市北区野崎町9-7

会期:2026年2月3日(火) - 2月28日(土)

開館時間:11:00 - 18:00

※最終入場17:30 ※最終日のみ17:00終了

休館日:日、月、祝日

料金:無料

URL:https://ichion-contemporary.com


大野公士は1996年に多摩美術大学大学院彫刻専攻を修了して以来、およそ30年にわたり、死生観と存在への考察を表現活動の主軸として作品制作を続けてきました。近年は日本国内のみならず、欧米を中心に世界各地で制作・展示を行っています。 その表現における一貫したコンセプトである、生と死の関係性や世界の存在についての探究は、インド哲学や仏教哲学といった東洋思想から、ギリシャ哲学を源流とする西洋の実存思想、さらに量子論をはじめとする現代物理学まで、多様な思想領域に及びます。そうした探究は、木彫を極限まで中空に彫り抜いた立体作品や、廃材を用いた大型野外彫刻、絹糸を一本ずつ結びUVライトで発光させるインスタレーションなど、多様な素材を用いた空間表現として展開されています。 本展のタイトル「Deus sive Natura」はラテン語で「神即ち自然」を意味し、近世オランダの哲学者バールーフ・デ・スピノザによって提示された概念として知られています。 21世紀の現在、国際政治の構造のなかでは起こりにくいと考えられていた国家間の武力衝突が、第二次世界大戦の記憶を想起させるかのように再び現実のものとなっています。本展において大野は、暴力的な「生」と「死」が混在する世界は果たして「神即ち自然」として実存しているのか、という問いを基本概念とし、彼岸と此岸という死生観の境界を空間的に表出させ、ICHION CONTEMPORARYの安藤忠雄建築による6層の空間全体を用いた回遊型インスタレーションを構成します。 
大野のアーティストとしての活動の一つの節目となる本展にて、スピノザの「神即ち自然」から発展し、長年にわたり探究してきた死生観と存在への考察の成果をぜひご体感ください。