1812
MAURICE DE VLAMINCK ( 1876 - 1958 )
会員限定
油彩、キャンバス 額装
サイン。
Gilbert Petrides発行保証書、Wildenstein研究所発行保証書。
モーリス・ド・ヴラマンクは、20世紀初頭のフランスを代表する画家の一人であり、フォーヴィスム(野獣派)の中核を担った作家である。パリに生まれ、正規の美術教育を受けることなく独学で絵画を習得した。1900年にアンドレ・ドランと出会ったことを契機に本格的に制作へと取り組み、1905年のサロン・ドートンヌに出品した作品は、力強い筆致と鮮烈な色彩によって大きな注目を集めた。以後、アンリ・マティスと並び、フォーヴィスムを代表する画家として認識されるに至る。1908年前後より作風は次第に落ち着いた色調へと移行し、フランス各地の村落、田園の道、河岸、さらには冬景色といった主題に継続的に取り組んだ。
本作は、雪に覆われた村の街路風景を描いたものである。画面中央の道は奥行き方向へと延び、両側に並ぶ家屋によって遠近感のある構成が生み出され、静謐な田園の雰囲気を醸し出している。全体は灰色や褐色を基調とした抑制された色調に支配され、厚く塗り重ねられた絵具と力強い筆致が画面全体に顕著に認められる。屋根や路面に積もる雪は大胆かつ簡潔な筆触で表現され、重く垂れ込めた雲に覆われた空は冬景の静寂をいっそう強調している。こうした表現は、ヴラマンクが繰り返し取り組んだ農村風景および冬のモティーフをよく示すものであり、本作はその代表的な一例と位置づけられる。
38.5×46.0 cm
(15 ⅛ × 18 ⅛ in.) (F8)
2026/04/25
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