1829
吉原治良 ( 1905 - 1972 )
会員限定
インク、紙 額装
サイン。
裏にタイトル。
来歴:吉原治良家族コレクション
吉原治良は、具象から純粋抽象へ、さらに行為性と物質性を伴う表現を経て、極度に簡潔な形態へと到達した画家である。1928年の初個展では魚を主題とした作品を発表し、その後デ・キリコの影響を受けたシュルレアリスム的表現を展開。1936年頃からは純粋抽象へと移行し、戦前の前衛美術を牽引した。
戦後は鳥や少女を題材とした具象表現を経て、1950年代には墨人会の書家らとの交流を背景に、線を主体とする抽象へと大きく転換。さらに1950年代後半には、具体美術協会やミシェル・タピエとの活動を通じて、行為性や絵具の物質性を強く意識した表現を展開した。1963年頃からはこうしたアンフォルメル的傾向から離れ、一筆で描く円を発展させたハードエッジな抽象へと移行。黒地に白、白地に黒の円を中心とする晩年の作品では、形態と余白、色面の緊張が極限まで研ぎ澄まされ、簡潔な造形の中に強い精神性と広がりを生み出している。
28.0×37.5cm
(11 × 14 ¾ in.)
2026/10/21
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