SoWAs

棟方志功 観自在々菩薩図

  • LOT

    1858

  • 作者

    棟方志功 ( 1903 - 1975 )

  • 予想

  • 結果

  • 詳細

    岩絵具、和紙 額装 
    サイン。
    裏に湯山春峰堂ラベル。
    棟方志功鑑定登録委員会発行鑑定書。

    棟方志功は、日本近代版画を代表する芸術家の一人であり、日本の木版芸術を国際的に広く知らしめた重要な存在である。柳宗悦が提唱した民藝運動の思想に深く共鳴しながら、木版を単なる複製の手段ではなく、芸術家の精神や生命力を直接表現する創作媒体として捉え、独自の芸術世界を築いた。また、自らの木版作品を「板画」と称し、その芸術理念を明確に示した。
    力強く奔放な刀痕、躍動感あふれる線、鮮烈な黒と白の対比を特徴とするその作品には、仏教思想や自然への畏敬、生命への深いまなざしが色濃く表れている。《釈迦十大弟子》《二菩薩釈迦十大弟子》《大世界の柵》などの代表的なシリーズは、棟方芸術を特徴づける豊かな精神性と独創的な造形表現を示している。
    1956年にはヴェネツィア・ビエンナーレ国際美術展において版画部門の国際大賞を受賞し、その芸術は世界的に高く評価されるようになった。作品は東京国立近代美術館、国立国際美術館、青森県立美術館をはじめ、国内外の主要美術館に収蔵されている。棟方志功は、木版表現の可能性を大きく切り拓くとともに、日本の近代版画を世界へと広めた芸術家として、日本近代美術史において重要な位置を占めている。

    《観自在々菩薩図》は、観音菩薩を主題とし、棟方志功晩年の成熟した倭画の表現を示す作品である。画面中央には穏やかな表情の菩薩が描かれ、流麗で奔放な墨線と鮮やかな岩彩によって、優美さと生命力を兼ね備えた姿が表現されている。人物を取り囲む躍動的な筆致と力強い書が響き合い、書と画が一体となった棟方独自の画面を形成している。観音を象徴的な女性像として表すことで、棟方が生涯にわたり向き合った仏教的精神性と、生命への深いまなざしが映し出されている。奔放な筆墨、鮮やかな色彩、装飾性に富む構成が調和した本作は、棟方晩年の倭画にみられる円熟した表現と豊かな精神性を示している。

    47.5×34.8cm
    (18 ¾ × 13 ¾ in.) 

  • 主催

  • 名称

  • 図録

  • 開催

    2026/10/21

1 / 9

棟方志功 観自在々菩薩図

Contact us

  • オークションに関するお問い合わせ
  • ギャラリーに関するお問い合わせ
  • 美術館に関するお問い合わせ
  • 画集、資料などのお取り寄せ
  • アートニュースに関するお問い合わせ
  • ほか
お問い合わせはこちら