ICHION CONTEMPORARY
2025.9.1
川端実(1911〜2001)は、東京美術学校で藤島武二に師事し油彩を学んだのち、1939年に渡仏。戦争の影響でニューヨークに移動し、41年に帰国を余儀なくされた。戦後は日本アブストラクト・アート・クラブを設立するなど前衛美術の中心的存在として活動し、58年以降はニューヨークを拠点に、抽象表現主義と日本的な造形感覚を融合させた作品を制作。グッゲンハイム国際展での受賞や、ベティ・パーソンズ画廊との契約を通じて国際的な評価を確立した。
本展では、1950 年代後半の紙作品に見られるストロークの実験、大画面における構成的 探究、1970 年代以降に追求された色彩と形態の統合、そして 1980 年代以降の洗練された 造形言語へと至る流れを一望します。これらの作品群は、常に「色とかたちの間」に潜む 可能性を探り続けた画家の姿を示しています。川端の表現は、理知的な分析を超えて感覚 と直観に訴えかけ、今なお新たな視覚体験をもたらします。
会場:ICHION CONTEMPORARY
大阪府大阪市北区野崎町9-7
会期:2025年9月16日(火) - 10月18日(土)
開館時間:11:00 - 18:00
※最終入場17:30 ※最終日のみ17:00終了
休館日:日、月、祝日
料金:無料
URL:https://ichion-contemporary.com
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