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Art News

ICHION CONTEMPORARY

2026.6.2

「Landscape 水の記憶 交差する視線」

会場:ICHION CONTEMPORARY  大阪府大阪市北区野崎町9-7

会期:2026年6月30日(火)~8月1日(土)

開館時間:11:00~18:00※最終入場17:30

休館日:日・月・祝日

料金:無料

横溝美由紀は1990年代より、プラスチックなどの身近な人工物を用い、時間、空間、光を重要な要素とするミニマルなインスタレーションを国内外で発表してきました。近年は、インスタレーションとカンヴァスによる平面作品を組み合わせ、展示空間との関係のなかで、自身の心象風景を立ち上げる試みを展開しています。

横溝が「彫刻としての絵画」と位置づける平面作品では、絵筆を用いず、油絵具を施した糸をカンヴァス上で弾くことで、画面に線の軌跡を刻み込みます。絵具の飛沫や盛り上がり、かすれ、ずれといった偶然性を含むその線は、絵画を平面上のイメージとしてだけでなく、現実空間に存在する物質として、また身体的な行為の痕跡として浮かび上がらせます。

横溝はICHION CONTEMPORARYを訪れた際、大阪の都心にありながら、ビルの間に挟まれた細長い建築に、かつての長屋の面影と、水都としての大阪の記憶を重ね合わせました。各階に差し込む自然光が澱み、滞留し、刻々と表情を変える場において、横溝は「見えるもの」と「見えないもの」の領域を行き来しながら、空間、光、線、記憶の交差する一瞬の光景を生み出します。

本展における横溝美由紀の新たな実践を、この機会にぜひご高覧ください。