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田中敦子 / タナカアツコ

  • 田中敦子は、戦後日本の前衛美術を代表する「具体美術協会」の主要作家の一人である。1955年に具体美術協会へ参加し、1956年には約200個の電球や管球を用いた《電気服》を発表。この作品を契機に、電球を思わせる円と、コードを想起させる線を組み合わせた独自の絵画表現を発展させた。田中はキャンバスを床に置き、全身を使ってエナメル塗料の線を描くことで、身体の動きそのものを画面に刻み込んだ。鮮烈な色彩と無数の円や線が生み出す複雑な構成は、電気や光、運動といった目に見えないエネルギーを可視化する造形言語となり、静止した画面に絶え間ない動きと緊張感を生み出している。

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