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井上有一 ( 1916 - 1985 )
会員限定
墨、唐紙 掛軸 1976年
印「有」。
CR76109
箱:"狼涙忌三十一年"、"CR76109"、海上雅臣鑑定サイン。
来歴:東京某画廊
出版:「井上有一全書業Vol.2」P.544、CR76109、UNAC TOKYO
南無地藏願王尊 釋迦文佛遺付嘱
出現惡世入禪定 地獄無間代受苦
餓鬼飢渴皆飽滿 畜生披毛速解脱
修羅調伏我慢瞋 人間濟度生死海
天上遠離五衰難 一稱一禮勝功徳
今世後世大安樂 南無大悲地藏尊
地蔵菩薩の大悲と功徳を讃える偈頌で、六道すべての衆生を救済する力を讃嘆する内容。その名を唱え礼拝するだけでも、現世・来世に安楽を得られると説かれる。
井上有一、1916年東京生まれ、20世紀後半の日本を代表する芸術家である。彼は、丸坊主で巨大な筆を振りかざし、墨を飛び散らせ、地面に這い、転がり、まるで周りに誰もいないかのように作品を作り上げる、荒々しく自由奔放な人物としてよく知られている。「昼間は普通の学校教師、家では前衛芸術家」と、彼を知る人々は彼を評した。日本が高度経済成長に酔いしれる中、彼は無名のまま、しかし着実で純粋な生き方を貫き、やがて日本を代表する芸術家として、自らを研鑽し、世界の美術史に足跡を残す存在となった。
28.0×50.0cm
(11 × 19 ⅝ in.)
2025/10/23
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